ショートアニメ・TikTok動画を外注したときの流れと期間

\ 企画・シナリオ構成から一貫してお任せ /
アニメーション制作のご相談はこちらTikTok用のショート動画を1本作りたくて、何社かに見積もりを頼んでみる。すると、1万円台の返事と、数十万円の返事が並ぶことがあります。納期も、片方は数日、もう片方は1か月以上。
これは足元を見られているわけではありません。「ショート動画」という一言の中に、まったく別の作業が2つ混ざっているからです。どちらを頼むかで、流れも、期間も、金額も変わります。
この記事では、縦型のショート動画を外注したときに実際に何が起きるのか(流れ)と、どのくらいの時間がかかるのか(期間)を、制作する側から工程ごとに分解します。読み終わる頃には、自社の案件がどの進み方になるのかを先に見当づけられるようになっているはずです。
目次
「ショート動画」には作り方が2種類ある
最初にここを分けておくと、以降の話が一気に分かりやすくなります。縦型のショート動画には、大きく2つの作り方があります。
① 実写・素材編集型
スマートフォンで撮った映像や、すでに持っている写真・ロゴ・過去素材をつなぎ、字幕を入れ、テンポを整える作り方です。撮影がなく編集だけなら、作業は「選ぶ・並べる・整える」に集約されます。一般的には1本1万円台からとされ、素材が揃っていれば数日で仕上がることもあります。
② アニメーション型(ショートアニメ)
キャラクター、背景、アイコン、図解などをゼロから描いて動かす作り方です。撮影という工程はない代わりに、絵を用意し、それを動かす時間がそのまま費用と期間になります。目に見えない仕組みや、実写では撮れない表現を見せられるのが強みです。
粕田屋はアニメーション専門なので、この記事では②のショートアニメを外注する前提で流れと期間を説明します。ただし、商材によっては実写のほうが向くこともあります(たとえば化粧品の質感や食品のシズルは、撮ったほうが速く伝わります)。その場合は無理にアニメを勧めず、実写を提案します。まずは「自社の案件は①と②のどちらか」を意識して読み進めてください。
外注したときの流れ|7つの工程

ショートアニメを1本外注すると、制作は次の7つの工程を順に進みます。数字が大きいほど後の工程です。
- 企画・目的の整理
誰に、何を、どのプラットフォーム(TikTok/リール/ショート)で見せるかを決めます。ここが曖昧だと、以降のすべてがぶれます。「保存してほしいのか」「サイトに来てほしいのか」など、動画のゴールを1つに絞る工程です。 - 構成・絵コンテ
15秒や30秒という短い尺の中で、最初の1〜2秒で何を見せるかを含めてカット割りを設計します。縦型は最初の一瞬でスクロールを止められるかがすべてなので、ここに時間をかけます。 - デザイン(絵素材の制作)
キャラクター、背景、アイコン、文字まわりを描き起こします。登場する画面の数だけ素材が必要になるため、ここが金額と期間の積み上がるところです。既存のロゴやキャラがあれば、その分は短縮できます。 - アニメート(動かす)
描いた絵のパーツを分けて動きを付けます。移動・拡大縮小・現れて消える、といった動きに「いつ・どのくらいの速さで」という時間の設計を加えていきます。 - 音・仕上げ
ナレーション、BGM、効果音、テロップを載せ、縦型の画面いっぱいに収まるよう調整します。文字が見切れないか、音のバランスは適切かを整える工程です。 - 確認・修正
初稿を見てもらい、直しどころをまとめて反映します。修正はまとめて伝えていただくほど、往復が減って早く進みます。 - 書き出し・納品
各SNSの規格(縦9:16、尺の上限、ファイル形式)に合わせて書き出します。1本を複数プラットフォーム用に整えることもここで行います。
実写・素材編集型の場合は、③デザインと④アニメートが「素材選び・編集」に置き換わるため、工程が短くなります。金額と期間の差は、主にこの2工程の有無から生まれます。
期間の目安|1本あたりどのくらいか

もっとも気になる期間から言うと、ショートアニメ1本で、おおむね2週間から1〜2か月が一般的な進み方とされています。中身によって次のように分かれます。
| 作り方 | 期間の目安 | 中身 |
|---|---|---|
| 実写・素材編集型 | 数日〜2週間 | 素材が揃っていれば、編集のみで最短数日という制作者もいます |
| スライドショー・簡易アニメ | 数日〜2週間 | 写真や図を動かす程度。工程が少ない |
| モーショングラフィックス | 1〜2か月 | 図・文字・アイコンを設計から作って動かす |
| キャラクターアニメ | 2か月前後 | キャラクター設計から必要。最初の1体に時間がかかる |
これらは制作会社が動いている時間で、ここに社内での確認・決裁の時間が加わります。「担当者はOKでも、上長の確認で1週間空いた」というのはよくあることなので、確認する人が誰かを最初に決めておくと、体感の納期はぐっと縮みます。
期間を短くしたいときのコツは2つです。①素材(ロゴ・写真・過去のキャラなど)を先にまとめて渡すこと。②確認する人と、確認のタイミングを最初に決めておくこと。作業そのものより、素材待ちと確認待ちで時間が溶けるケースのほうが多いからです。
費用の目安|作り方で桁が変わる
費用も、先ほどの2種類でまず大きく分かれます。以下はいずれも一般的な相場とされている幅で、案件ごとに前後します。
- 実写・素材編集型(編集のみ):1本あたり1万〜3万円ほどが一般的とされています。撮影から頼むと人件費や機材費が加わり、数万〜数十万円に上がります。
- スライドショー・簡易アニメ:写真や図を動かす程度なら、制作会社に頼む場合で十数万円台からが一つの目安です(個人や内製ならさらに抑えられます)。
- モーショングラフィックス(30秒前後):図やアイコンを設計から作って動かす場合、20万〜40万円ほどが一般的とされています。
- キャラクターアニメーション:キャラクターを登場させて動かす場合は、短尺でも数十万円からになり、キャラクターデザインは別工程として積まれるのが一般的です。
幅が広いのは、ここまで説明してきたとおり「何をゼロから描くか」と「何カット必要か」で作業量がまるで違うからです。尺が同じ30秒でも、写真を並べるのと、キャラクターを1から作って動かすのとでは、別の仕事になります。
粕田屋の場合は、サービスページで公開しているプランのうち、ライト(5万円〜)が既存素材を活かした編集・簡易アニメ中心、ベーシック(50万円〜)がその動画のために素材をゼロから描き起こす作り込み、という分かれ方です。ショート動画は「1本だけ作って終わり」になりにくいので、次の項目の考え方とあわせて見てください。
1本だけか、続けて出すか|ここで単価が変わる
ショート動画は、テレビCMのように1本を作り込んで長く使うものではありません。表示される仕組み上、本数を出し続けるほど当たりを見つけやすくなります。実際、SNS向けの縦型動画は月に数本から十数本のペースで出すことがすすめられる、という声もあります。
そこで発注のときに考えたいのが、「1本いくら」ではなく「月に何本を、いくらで」という見方です。継続前提だと、次の2つが効いてきます。
- まとめて作るとコストが下がる
1本ずつバラバラに頼むより、月4本・8本といった単位でまとめて依頼するほうが、企画や素材を共通化できるぶん、1本あたりは下がりやすくなります。 - アニメは2本目から速く・安くなりやすい
これはアニメーションならではの強みです。1本目でキャラクターや世界観を作ってしまえば、2本目以降はそれを動かし直すだけで済みます。実写のように「毎回撮影する」必要がないので、続けるほど1本あたりの負担が軽くなります。
逆に言えば、単発で1本だけ作ると、最初の設計費用がまるごと1本に乗るため割高に感じられます。「まず試したい」場合でも、続ける可能性があるなら、最初にその前提を伝えておくと設計が変わります。
外注する前に決めておくと早い5つのこと
相談の前にこの5つが決まっていると、初回から現実的な見積もりと納期が出せます。逆にここが曖昧だと、幅のある回答しか返ってきません。
- どこで流すか — TikTok、リール、YouTubeショートのどれか。プラットフォームで規格や当たりやすい作りが変わります
- 実写でいけるか、アニメが要るか — 撮れば済むものか、描かないと見せられないものか
- 1本か、シリーズか — 続ける前提なら、最初の設計を使い回せる形にします
- 使える素材はあるか — ロゴ、写真、既存キャラ、過去の動画。あるほど期間も費用も下がります
- いつまでに必要か — 使う日が決まっているか。余裕があるほど現実的な提案がしやすくなります
特に見落とされがちなのが3番目です。「まず1本」で頼むか「月に数本」で頼むかで、最適な作り方そのものが変わります。1本だけなら実写編集で十分なこともありますし、続けるならアニメで型を作ったほうが結果的に安くなることもあります。
まとめ
ショート動画の外注は、「どの作り方か」を最初に決めるところから始まります。
- 作り方は2種類(実写・素材編集型/アニメーション型)。ここで流れも期間も費用も分かれる
- 流れは7工程(企画→構成・絵コンテ→デザイン→アニメート→音・仕上げ→確認→納品)。金額と期間はデザインとアニメートの有無で決まる
- 期間は数日〜2か月。作業時間より、素材待ち・確認待ちで延びやすい
- 続けるほど1本あたりは下がる。特にアニメは2本目から速く・安くなる
粕田屋はアニメーション専門の制作会社として、1本試したい段階から、月に数本を回す運用までご相談いただけます。予算が決まっていない段階でも、やりたいことと掲載先を聞いたうえで「その内容ならこのくらい・この進み方」という目安をお伝えしています。まずはサービスページから、案件の中身をお聞かせください。
この記事の監修者
企画から構成、グラフィック・イラスト制作、アニメーション制作、音楽・アフレコディレクションまでアニメ動画コンテンツ制作を一貫して担当可能なマルチクリエイター。
動画制作チームを組織し、幅広いジャンルのコンテンツ制作をディレクションしている。
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