サービス紹介動画をアニメーションで作る|形のないサービスを「見える」ようにする構成と費用の目安

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サービス紹介動画をアニメーションで作る|形のないサービスを「見える」ようにする構成と費用の目安

新しく始めたサービスの紹介動画を作ろうと、まずは撮影の見積もりを取ってみる。ところが絵コンテを描き始めたところで気づきます。映せるものが、パソコンの画面と、それを操作する指しかない。 サービスの便利さは画面の中にあって、 […]

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新しく始めたサービスの紹介動画を作ろうと、まずは撮影の見積もりを取ってみる。ところが絵コンテを描き始めたところで気づきます。映せるものが、パソコンの画面と、それを操作する指しかない。

サービスの便利さは画面の中にあって、カメラを向けても「画面の寄り」と「指の動き」の繰り返しになってしまう。かといってナレーションで全部説明すると、ただの機能の読み上げになる。形のないサービスの紹介動画は、ここでつまずきます。

この壁を越える手段がアニメーションです。目に見えない仕組みや、画面の裏で起きていることを、図とキャラクターで「見える」ようにできます。同じ60秒のサービス紹介動画でも、構成と作り込み次第で30万円台のことも、200万円を超えることもあります。

この記事では、形のないサービスをアニメーションで見せるときの構成の型と、費用が何で決まるのかを整理します。読み終わる頃には、自社のサービスがどの型に当てはまり、どのくらいの予算を見ておけばよいかの見当がつくはずです。

なぜサービス紹介動画は「撮っても映らない」のか

形のないサービスの動画がむずかしいのは、伝えたい価値のほとんどが「画面の中」か「頭の中」にあるからです。

たとえば業務を効率化するSaaS。その価値は「3時間かかっていた作業が10分で終わる」ことですが、カメラを向けて映るのは、パソコンの画面と、操作する人の手だけです。アプリも同じで、便利さは画面遷移の中にあり、実写では画面と指の寄りが続いてしまいます。

もうひとつの問題は、目に見えない仕組みを説明しないと価値が伝わらないことです。「データが自動で連携する」「裏側で処理が走る」といった流れは、現実には撮影できません。

この2つ——①実物を撮っても映えない ②見えない仕組みを見せる必要がある——が重なるサービスは、実写よりアニメーションのほうが向いています。粕田屋はアニメーション専門の制作会社ですが、逆に「現物の質感を見せたい商材」であれば実写をおすすめします。サービスの性質で向き不向きがはっきり分かれるのが、この分野の特徴です。

アニメーションが向いている3つの理由

形のないサービスにアニメーションが向くのは、大きく3つの理由があります。

① 見えない仕組みを「図」にできる

データの流れ、システムの連携、裏側の自動処理。現実には撮れないものを、矢印やアイコン、動く図解に置き換えて見せられます。「何が便利なのか」を、言葉ではなく絵で理解してもらえるのが最大の強みです。

② 情報を整理して、順番に出せる

サービス紹介は、伝えたいことが多くなりがちです。アニメーションなら、画面に出す要素を1つずつ順番にコントロールできるので、視聴者が迷いません。実写だと一度に映り込んでしまう情報を、「いま注目してほしいところ」だけに絞れます。

③ あとから直しやすい・使い回しやすい

サービスは、料金改定や機能追加で中身が変わります。実写は撮り直しになりますが、アニメーションは該当する画面や数字の差し替えで対応できることが多い。1本作っておけば、長く使い回せる資産になります。

アニメーションと相性がいい「形のない商材」9種類

ここまでの話は、サービス紹介に限りません。「手に取って見せられない商材」全般が、アニメーションと相性のいい領域です。代表的なものを9つの種類に分けると、次のようになります。

商材の種類たとえばアニメーションで見せられること
① 保険生命保険・医療保険・自動車保険「もしも」の場面を生々しくなく描き、どこまで補償されるかを図で示す
② 金融・資産運用投資信託・NISA・iDeCo・ローン・クレジットカード何年もかけて増える・減るといった時間の変化を、グラフの動きで見せる
③ Webサービス・SaaS業務システム・クラウドサービス裏側で動くデータの流れや連携を、動く図解にする
④ アプリ予約・家計簿・旅行計画などのアプリ画面を図解化し、使う場面を物語で見せる
⑤ 通信・インフラの契約インターネット回線・料金プラン・電力の切り替え見た目では分からないプランの違いを、比較の形で整理する
⑥ 人材・採用人材紹介・求人サービス・採用広報仕事内容や働き方を、一日の流れとして見せる
⑦ 教育・研修オンライン講座・社員研修・学習サービス学ぶ前と後で何が変わるかを、場面の対比で見せる
⑧ 医療・介護・ヘルスケアオンライン診療・健診・介護サービス体の中や手続きの流れを、怖がらせずに図で説明する
⑨ 士業・コンサルティング税理士・社労士・経営コンサル相談から解決までの進め方を、ステップに分けて見せる

9つに共通しているのは、次の3点です。

  1. 実物がない — 撮影しても、書類や画面、人が話している姿しか映らない
  2. 仕組みの説明がいる — 「なぜ得なのか」「どう動くのか」を理解してもらって、はじめて価値が伝わる
  3. 比べたときの違いが見えにくい — 似たサービスが並ぶなかで、自社の違いを短時間でつかんでもらう必要がある

3つのうち2つ以上に当てはまるなら、アニメーションを第一候補にしてよいと考えています。当社でも、資産運用会社のテレビCMや、業務システム・アプリのサービス紹介アニメーションを手がけてきました。

反対に、化粧品の質感や料理のシズル感、建物の内観のように「本物を見せること」自体が価値になる商材は、実写のほうが向いています。

サービス紹介動画でよく使う「構成の型」4つ

形のないサービスの動画は、見せ方の「型」がだいたい決まっています。代表的なのは次の4つです。自社がどれに当てはまるかで、尺も費用も変わります。

① 課題解決型(Before → After)

「こんなことで困っていませんか」から入り、サービス導入後にそれが解決する様子を見せる型。最も多く使われる王道です。課題に共感してもらえるかどうかで、その後が決まります。

② 機能ツアー型(画面の流れを図解でなぞる)

実際の操作の流れを、図解化した画面で順番に見せる型。「使っているところが具体的にイメージできる」のが強みで、検討段階が進んだ見込み客向けに効きます。

③ 3ステップ型(導入の簡単さを見せる)

「登録する → 設定する → 使い始める」のように、始めるまでの手順を3つ程度に分けて見せる型。「難しそう」「面倒そう」という心理的なハードルを下げるのが目的です。

④ 一日の流れ型(利用者の場面を物語で)

キャラクターの一日に沿って、サービスがどの場面で役立つかを物語として見せる型。感情移入してもらいやすく、ブランディング寄りの用途に向きます。

実際には、①で引き込み → ②か③で中身を見せ → 導入メリットで締める、という組み合わせが多くなります。どの型を軸にするかは、「動画を見せる相手が、検討のどの段階にいるか」で決めると選びやすくなります。

サービス紹介動画でよく使う構成の型4つ。課題解決型、機能ツアー型、3ステップ型、一日の流れ型。よくある組み合わせは課題解決型で引き込み、機能ツアー型か3ステップ型で中身を見せ、導入メリットで締める

尺の目安と、どこで使うか

尺は「長ければ丁寧」ではありません。見せる場所と、相手の検討段階で決まります。

尺主な使いどころ向いている内容
15〜30秒Web広告、SNS、展示会のループ再生ひとつの強みだけを、つかみとして伝える
60〜90秒サービスサイトのトップ、商談の冒頭課題→解決→主要機能まで、ひと通り
2〜3分商談中の詳しい説明、導入検討の資料機能ツアーや導入ステップを掘り下げる

迷ったら、まず60〜90秒を1本が扱いやすい長さです。広告用の短い尺は、そこから切り出して作ることもできます。

費用は何で決まるのか|サービス紹介動画の相場

費用を動かしているのは尺や本数ではなく、「どんな見せ方で、どこまでゼロから作るか」です。具体的には次の要素で積み上がります。

  • オリジナルのイラスト・画面をどれだけ描き起こすか(テンプレートの図形中心か、専用に描くか)
  • キャラクターを登場させるか(登場させるとデザイン工程が増える)
  • 図解や動きの作り込み(情報を整理した図解が多いほど工数が増える)
  • ナレーション・音楽(合成音声か、人に読んでもらうか)

そのうえで、一般的な相場とされている金額を見ておきましょう。サービス紹介動画の制作費は、全体では30万〜100万円が中心で、50万〜70万円前後に収まるケースが多いとされています。表現の種類ごとに見ると、目安はおおむね次のとおりです。

表現の種類費用の目安(一般的な相場)特徴
イラストアニメ(簡易)10万〜30万円既存のイラスト・図形を動かす。短尺・告知向け
インフォグラフィック30万〜50万円数字・データを図解で見せる。説明向け
2Dアニメ(オリジナル)40万〜100万円専用にイラストを描き起こす。サービス紹介の中心帯
モーショングラフィックス40万〜200万円作り込みの幅が広く、金額も大きく動く
3Dアニメ300万円〜立体的な製品・空間を見せたいとき

SaaS・アプリの紹介動画に多い尺で見ると、15〜30秒で20万〜50万円、1〜2分で50万〜120万円、2〜3分で100万〜300万円というのが、一般的に言われている幅です。同じ尺でも、どの種類の表現を選ぶかで倍以上変わるのが分かります。

制作期間の目安

期間も、尺より「作り込みの量」で決まります。

一般的な相場では、1分程度の標準的なサービス紹介動画で、企画開始から納品まで6〜10週間が目安とされています。アニメーションを中心に作る場合は、おおむね1.5〜2ヶ月。オリジナルのイラストを全編で描き起こすような作り込んだものは、2〜3ヶ月かかることもあります。

ここに、社内で確認・承認する時間が加わります。「いつ、誰が確認するか」を先に決めておくと、この期間は短くなります。逆に確認待ちが読めないと、制作が止まって全体が延びます。

粕田屋のプランとの対応

ここまでの要素は、そのまま粕田屋のプランの分かれ目になっています。サービス紹介は、当社でもご依頼の多いジャンルのひとつです。

プラン価格サービス紹介動画での使いどころ
ライト5万円〜既存の図形・素材中心の短尺。告知や社内説明に
ベーシック50万円〜オリジナルのイラストを描き起こすサービス紹介の中心帯
プレミアム120万円〜キャラクターや物語を作り込み、修正回数も気にせず詰めたいとき

ライトとベーシックの間にあるのは「専用に絵を描き起こすかどうか」、ベーシックとプレミアムの間にあるのは「どこまで作り込み、何回まで確認を重ねるか」です。尺の長さではありません。

見積もりの前に決めておくと早い4つ

相談の前にこの4つが決まっていると、初回から現実的な金額が出せます。

  1. 誰に、どこで見せるか — 広告、サービスサイト、商談中、展示会。使う場所で尺も型も変わります
  2. 画面の素材を出せるか — 実際の管理画面のキャプチャや操作動画があると、図解の精度が上がります
  3. どのくらいの頻度で中身が変わるか — 機能追加や料金改定が多いサービスは、あとで差し替えやすい作りにしておくと長く使えます
  4. 尺と、使う期間 — 1回きりのキャンペーン用か、数年使う定番の紹介動画か

特に3番は見落とされがちです。更新の多いサービスほど、最初に「直しやすい設計」で作っておくと、長い目で見て費用を抑えられます。

まとめ

形のないサービスの紹介動画は、実物を撮っても映えないからこそ、アニメーションで「見えない価値」を見せるのが近道でした。

  1. 撮っても画面と指しか映らないサービスは、アニメーションが向いている
  2. 見せ方には4つの型があり、相手の検討段階で選ぶ
  3. 費用は尺ではなく「どんな表現で、どこまで描き起こすか」で決まる(中心帯は50万〜100万円)
  4. 更新の多いサービスは、直しやすい設計で作ると長く使える

冒頭の「画面と指しか映らない」という壁は、裏を返せばアニメーションが一番力を発揮できる条件でもあります。粕田屋では、どの型で作るのがよいか、どのくらいの予算で何ができるかを、企画の段階からご相談いただけます。

この記事の監修者

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株式会社粕田屋代表 粕田辰哉

企画から構成、グラフィック・イラスト制作、アニメーション制作、音楽・アフレコディレクションまでアニメ動画コンテンツ制作を一貫して担当可能なマルチクリエイター。

動画制作チームを組織し、幅広いジャンルのコンテンツ制作をディレクションしている。

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