全国には1000を超えるペット葬祭業者がおりますが残骨や埋葬依頼された遺骨をゴミとして処分したり産廃業者に引き取らせている悪徳業者が多数存在しており表面だけでは利用者に分からないことがあります。
NPO法人 動愛園さまより、飼い主にペット埋葬について正しい理解を促せるようにコンテンツを制作したいというご相談を頂きました。
私自身、犬を飼っておりまして信じがたい悪徳葬祭業者のお話を聞き胸が痛みました。
その注意勧告のために、ご担当者さまが以前ご執筆されたという小説を絵本として読みやすく再構成し、イベント等で配布したいというご依頼内容です。
不遇な一生を送る柴犬モンジロゥの話です。
- 予算内で絵本データの作成
- 2000部印刷
までお任せいただきました。
制作過程
まずは予算内でできることをまとめます。
これだけは外せない、というこだわりをクライアントに確認したうえで、印刷業者での相見積もりをとり、できるだけ安くかつ質を良く印刷できる業者を探します。
- 2000部
- 20ページ(表紙・裏表紙含む)
- オールカラー
- 無線綴じ
-
表紙:フルカラー/ マットコート220kg本文:フルカラー/ マットコート90kg
- A4(見開きでA3)
結果、このような形になりました。
続いて小説を読み込み、意図を捉え、本文16ページの絵本に再構成します。

絵はラフですが、イメージとして伝わるよう描き、文字の配置などご確認いただきます。
同時にメインビジュアルをワンカット作成。
事前に提案していた水彩テイストで制作し、実際の絵はこんな感じになります、というご確認を頂きます。
そのカットがこちらです。

何度かやり取りをして諸々ご了承頂き、各ページのラフ絵を線画に清書していきます。

拡大するとこんな感じです。

何箇所か修正をし、線画もご確認いただけたところで彩色に入ります。
リアルな水彩風に描いていますがすべてデジタル彩色しております。
色やパーツごとにレイヤーを分けて制作していますので後々の色味修正も対応しやすくなっています。

このように、各段階でクライアントさまにチェックして頂き制作を進めていくので、いざ完成したときに「思っていたのと違う・・・」というような齟齬が起きないようにしています。
これは絵本に限らず、イラストでもマンガでもアニメーションでも同じように進行しておりますので安心してご依頼いただけたら幸いです。
完成品
各ページの着色も気に入っていただけて、印刷データに落とし込み2000部分発注します。

こちらが完成版です。(2000部は先方に直接発送し、印刷予備分を我が家に送ってもらいました)

綺麗に発色されていると思います。表紙合わせて20ページなので厚みはあまりないですが、しっかりとした作りになってるかと。

お話の内容的にちょっとダークな雰囲気多目ですが、依頼者様から、意図を伝えるためにはこれくらいの表現が良いとご評価頂いてます。

お話のクライマックスです。
絵本制作は粕田屋にお任せください!
絵本製作をお考えでしたら是非ご相談ください。
ご予算に応じて制作から印刷までお任せいただけます。
今回の絵本はお問い合わせから納品まで二ヶ月でした。
また、今回は水彩テイストで描かせていただきましたが、他のテイストでの描きわけもリクエストいただけます。
制作進行など、お客様が不安を感じないよう配慮して進めてまいりますので、まずはお気軽にご相談ください。