Procreateの使い方とキャラクター描き方の基本を初心者向けに解説!
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目次
Procreate初心者が抱えるよくある悩みとは?

キャラクターを描きたいけど、どこから始めればいい?
キャラクターを描き始めたいと思ったとき、最初の一歩でつまずく人は少なくありません。まず着手する前には以下のポイントを意識してみましょう。
【1】キャラクターの設定
最初に取り組みやすいのは、描きたいキャラクターの設定を考えることです。性別や年齢、性格、服装、どんな世界観にいるのか。そういった情報をざっくりでもいいので書き出してみましょう。このステップを踏むだけで、イメージが具体的になります。
【2】ラフスケッチ
次に、簡単なポーズや表情を落書きするラフスケッチから始めてみましょう。完成度は気にしなくても問題ありません。とにかく形にすることが第一歩なので、資料や参考になる画像を見ながら描いてみましょう。
描いたキャラが魅力的に見えない原因
頑張って描いたキャラクターが、なぜかイマイチに見えてしまう。これは多くの初心者が直面する悩みです。ただし、それは絵の才能がないわけではありません。見え方にはちゃんとした理由があります。
バランス
よくある原因のひとつはバランスです。頭が大きすぎる、目の位置がずれている、手足が短い。これだけで印象が大きく変わってしまいます。描いていると気付きにくいため、一度完成させたら左右反転して確認するのが効果的です。
整理不足
もう一つは情報の整理不足。例えば、キャラの服装や髪型にごちゃごちゃと要素を詰め込みすぎて、見る側に伝わりにくくなっていることがあります。強調したい部分(顔、目、ポーズなど)を意識し、他は引き算すると印象がクリアになります。
どんなにうまく描こうとしても見やすさとわかりやすさが整っていなければ、魅力的には映りません。逆にいえば、そこを押さえるだけでも見違える絵になるということです。
ツールは買ったけど、操作がわからない
iPadやApple Pencil、Procreateなど道具はそろえたけれど、いざ開いてみると何から手をつければいいのか分からない。そんな声もよく聞きます。
最初に試してほしいのは、キャンバスを開いてブラシで線を引いてみることです。思っている以上に、触ってみることで覚えられることは多く、Procreateは直感的な操作が強みなので、難しく考えすぎる必要はありません。
ただ、基本的な機能は一度整理して覚えておくと安心です。例えばレイヤーの使い方やブラシの変更方法、アンドゥやズームのジェスチャー操作など。公式の使い方ガイドや、初心者向けのYouTube動画なども活用するとより理解が深まります。
全部を一気に覚えようとせず、最初は「描く」「消す」「色を変える」だけでも十分です。慣れてくるうちに自然と他の機能も使えるようになっていきます。完璧を目指すより、まずは1枚描き上げることを目標にしてみましょう。
Procreateを使ったキャラクター描き方の基本ステップ

【ステップ①】まずは新規キャンバスの作成とブラシ選びから
Procreateでキャラクターを描くとき、最初にやるべきことは新規キャンバスの作成です。ここがスタート地点になります。
画面右上の+ボタンをタップすると、いくつかのサイズが表示されます。どれを選べばいいか迷った場合は、A4/350dpiなどの一般的なサイズを使えば安心です。印刷にも使いやすく、SNS投稿にも対応できます。
次にやるのがブラシ選びです。Procreateにはあらかじめたくさんのブラシが入っているので、まずはスケッチカテゴリにある鉛筆ブラシなどを使ってみましょう。この段階では、線の正確さよりも手を動かすことを大切にしてください。
慣れてきたら、ブラシの大きさや不透明度をサイドバーで調整して、自分の描きやすいいきましょう。
【ステップ②】下描き〜線画の流れを理解しよう
キャラクター作画の大きな流れは下描き → 線画です。この2つをきちんと分けて描くことで、絵の仕上がりが安定しやすくなります。
まず、下描きは構図やキャラのポーズ、バランスを見るための「ラフスケッチ」です。ここでは線をきれいに描く必要はありません。
下描きができたら、そのレイヤーの不透明度を下げて新しいレイヤーを上に追加します。ここで線画を描き始めましょう。線画は清書のようなものなので、下描きをなぞるというより最終的な完成形を描く意識で進めるのがコツです。
手が震えたり線がガタガタになる場合は、ストリームラインや描いたあとに押さえると直線になる機能(QuickShape)を活用すると整った線が引けます。
途中で迷ったときは、一度キャンバスを左右反転してみてください。崩れに気付きやすくなります。小さな工夫を積み重ねることで、線画の精度がぐっと上がります。
【ステップ③】レイヤー・マスク・アルファロックの活用方法
Procreateを使いこなす上で欠かせないのがレイヤーとアルファロック、そしてクリッピングマスクです。この3つを理解して使えるようになると、作業効率も仕上がりも大きく変わります。
レイヤーは、いわば「透明なシート」を重ねて描くようなイメージです。下描き、線画、色塗りなどをそれぞれ別のレイヤーに分けることで、編集や修正がしやすくなります。描き直しも部分的にできるので、気軽に試行錯誤できます。
アルファロックは、あるレイヤー内ですでに描かれている部分のみに描画を制限する機能です。キャラの肌や服の塗りに使えば、はみ出すことなくきれいに色を重ねられます。
クリッピングマスクは、下のレイヤーの形をベースにして、上のレイヤーを制御する機能です。例えば、肌の色を塗ったレイヤーの上に頬の赤みをクリッピングすれば、境界を気にせず自然に重ねられます。
それぞれの機能に慣れるまではやや戸惑うかもしれませんが、使い分けを覚えると絵の完成度も作業スピードも格段にアップします。まずは小さなキャラで試してみると、違いが実感しやすいです。
魅力的なキャラクターを描くためのコツ

目・輪郭・髪型など印象を決める描写ポイント
キャラクターの第一印象は、顔のパーツによって大きく左右されます。中でも目・輪郭・髪型は特に目を引く要素です。これらを工夫するだけで、キャラの性格や雰囲気が自然と伝わるようになります。
目
目は感情や個性を表現するパーツです。大きくて丸い目は可愛らしさや無邪気さを、細めの目やつり目はクールな印象を与えやすくなります。まつげの長さやハイライトの入れ方でも印象は大きく変わるため、自分の描きたい性格に合う形を探してみましょう。
輪郭
輪郭も重要です。丸みを帯びた輪郭ならやさしさや幼さを演出でき、シャープな輪郭は大人っぽさや冷静さを感じさせます。描き分けるコツとしては、あごの角度や頬のラインを少し意識するだけで十分です。
髪型
髪型は、そのキャラのライフスタイルや世界観に影響を与えます。現代風のボブやツインテール、ファンタジー風のロングや編み込みなど、設定に合わせて髪型を選ぶとキャラの魅力が自然に引き立ちます。
パーツ単体ではなく、全体のバランスを見ながら調整していくと、より完成度の高いキャラになります。
全体のバランスとシルエット設計の考え方
どんなに細部を丁寧に描いても、全体のバランスが崩れていると魅力は半減します。見た目のかっこよさやかわいさは、シルエットの設計が大きく関わってきます。
最初に意識したいのは、頭と体、手足の大きさの比率です。例えばデフォルメキャラなら頭身を小さめに、リアル寄りのキャラなら6〜8頭身を目安にすると整いやすくなります。キャラの年齢や世界観によって適した頭身も変わるため、事前にどんな印象を目指すかを決めておくと良いです。
シルエットとは、キャラクターを真っ黒に塗りつぶしたときの外形のことで、服装やポーズを含めた外枠が魅力的であることが、パッと見たときの印象に直結します。良いシルエットは、遠目で見てもそのキャラだとわかるくらい個性があります。
試しに、色を付ける前のラフスケッチをシルエットでチェックしてみると、どこが曖昧でどこが強いかがはっきりします。あえてポーズにひねりを加えるだけでも、動きや立体感が出やすくなり、印象が引き締まります。
キャラを描くときは、細かい部分に入る前に全体のシルエットが魅力的になっているかを一度立ち止まって確認してみてください。
色塗りでキャラの世界観を伝える配色テクニック
配色は、キャラクターに命を吹き込む工程です。色の組み合わせひとつで、キャラの性格や所属する世界観まで伝えられる力があります。
テーマカラー
まずはベースとなるテーマカラーを決めましょう。これは髪色や服装など、キャラのイメージの中心になる色です。例えば明るいオレンジ系なら元気な印象、青やグレー系なら落ち着いた雰囲気になります。
サブカラーとアクセントカラー
次に、テーマカラーに合うサブカラーとアクセントカラーを用意します。サブカラーはテーマを引き立てる補助役、アクセントカラーは目立たせたい部分に使う差し色です。色数は多すぎるとごちゃつくので、基本は3色前後にまとめると統一感が出やすくなります。
色選びに迷ったときは、色相環やカラーパレットを参考にしてみるとよいでしょう。無料で使える配色ツールも豊富にありますし、Procreateにもパレット機能があるので、自分専用の組み合わせを保存しておくと便利です。
注意点として、モニターごとに色の見え方が微妙に異なることがあります。印刷する予定がある場合は、彩度をやや抑えめにすると失敗が少なくなります。
Procreateで描いたキャラを動かす次のステップへ

キャラクターを描けるようになったら次にやるべきこと
キャラクターをある程度描けるようになってきたら、次のステップとして表現の幅を広げることに挑戦してみましょう。ただ描くだけで終わるのはもったいないです。
ストーリー性を持たせる
最初はまずキャラに動きやストリー性を持たせてみましょう。例えば、表情差分を作ってみたり、立ち絵を描いてSNSで紹介するのも一つの方法です。
シチュエーション表現
次に、描いたキャラを使って簡単な漫画や1枚絵でのシチュエーション表現を試してみると、構図や背景にも意識が向くようになります。描くスキルだけでなく、伝える力も少しずつ鍛えられていきます。
アニメーションや動画制作に活かす方法
静止画でのキャラクター制作に慣れてきたら、動かすという表現にも挑戦してみましょう。実は、Procreateで描いたキャラクターは、アニメーションや動画制作にスムーズに応用できます。
例えば、描いたキャラのパーツ(目・口・手など)を分けて保存しておけば、アニメーションソフトで動かすことができます。After EffectsやCLIP STUDIO PAINTのタイムライン機能を使えば、簡単なモーションをつけるのも可能です。
さらに、Procreate自体にもアニメーションアシスト機能があります。コマごとにレイヤーを切り替えることで、手軽なループアニメや瞬きなどを作ることができます。最初はシンプルな動きで十分で、絵を動かす楽しさを感じてみてください。
描く力と動かす力を組み合わせれば、ミュージックビデオの素材やVTuber用アバター、SNS向けのショートアニメなど、表現の幅が一気に広がります。
スキルを組み合わせて収益化するには?
キャラクターを描けるようになり、さらに動かすスキルも加われば、副業などの実務で大いに役立ちます。ここからは、そのスキルをどうやって仕事や収入につなげていくかを考えてみましょう。
実際のところ、イラスト単体で収益化するのは簡単ではありません。競合も多く、価格競争に巻き込まれるケースもあります。ただし、イラスト+αのスキルを持っていると、需要は大きく拡大します。
例えば、SNS動画の素材を作ったり、YouTubeチャンネル用のキャラアニメを制作したりと、需要のある分野に踏み出せるようになります。アニメーションを入れられる人材はまだ少ないため、単価も比較的高めです。
さらに、ストーリー性や編集力のスキルを加えると、プロジェクト単位での依頼もこなせるようになるので、ポートフォリオをしっかり整え、発信し続けていくことで、仕事の相談に繋がることも珍しくありません。
描く・動かす・届ける。この3つが揃えば、あなたの作品は見る人の心に届くものに変わります。そしてその結果として、自然と仕事に繋がっていきます。
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粕田屋の特徴と強み
キャラクター制作やアニメーションに興味がある方にとって、粕田屋は非常に学びの多い存在です。私たちはただ作るだけではなく、見る人の心に残る映像づくりを大切にしています。
構成・編集・演出までをワンストップで手がけており、作品には明確な意図とメッセージがあります。単にキャラクターを動かすのではなく、なぜこのカットでこの動きをするのかどうすれば視聴者の印象に残るかといった細部まで緻密に設計しています。これは、独学ではなかなか身につけにくい実践的なノウハウです。
また、チームでの制作体制も粕田屋の強みのひとつです。アイデアを共有しながら磨き上げることで、クオリティの高い映像が生まれます。このプロセスを知ることは、これから動画制作スキルを学ぶ方にも大きな刺激になるでしょう。
アニメーション制作を本気で学びたい方や、副業・仕事として考えている方にとって、粕田屋の考え方や制作スタイルは大きなヒントになるはずです。
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キャラクターを描けるようになってきたけど、「次は何を目指せばいいんだろう?」と感じているなら、ぜひ粕田屋のInstagram(@kasudaya.official)をチェックしてみてください。
粕田屋のアカウントでは、実際の制作事例や、アニメーション制作における考え方、構成の工夫、演出のポイントなどを発信しています。難しい専門用語は極力使わず、初心者の方でも理解しやすい内容を意識して投稿しています。
「動画ってこんな風に作るんだ!」という驚きと発見があるはずです。なにより、プロの現場でどう考え、どう形にしているかを垣間見ることで、自分の目指す方向がクリアになるかもしれません。
キャラクター制作の先にあるステップを考えている方にとって、Instagramの情報はスキルアップのきっかけになります。まずは気軽にフォローして、日々の学びに取り入れてみてください。
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まとめ
Procreateを使ってキャラクターを描くことは、誰にでも始められる楽しいクリエイティブ体験です。最初はどこから手をつけていいか分からないと感じるかもしれませんが、基本操作や描き方のステップを一つずつ覚えていくことで、自然と描けるようになっていきます。
さらに描くスキルが身に付いたら、アニメーションや動画制作といった新しい表現にも挑戦できます。静止画から動きへと広げていくことで、表現の幅だけでなく、スキルとしての価値も大きくなります。
大切なのは、描けないと思って手を止めるのではなく、描きながら覚えていくことです。Procreateはその過程を後押ししてくれる、頼れるツールなので、今日から少しずつでも絵を描く時間をつくって、あなたの制作活動の幅を広げていきましょう!
- プロクリエイト
この記事の監修者
企画から構成、グラフィック・イラスト制作、アニメーション制作、音楽・アフレコディレクションまでアニメ動画コンテンツ制作を一貫して担当可能なマルチクリエイター。
動画制作チームを組織し、幅広いジャンルのコンテンツ制作をディレクションしている。
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