【初心者向け】PhotoshopでGIFを作る方法完全ガイド
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株式会社粕田屋のプラン別実績紹介(ライトプラン)資料です。低予算でも品質を落としたいくない方向けにライトプランの実績をご紹介しております。
目次
GIFとは

GIFとは、画像ファイルの一種でGraphics Interchange Format(グラフィックス・インターチェンジ・フォーマット)の略です。最大の特徴は、複数の画像を組み合わせてアニメーションのように動きを表現できること。静止画では伝えきれない情報やニュアンスを、軽いファイルサイズで視覚的に伝える手段として活用されています。
JPEGやPNGなどの画像形式との違いは、1つのファイルの中でフレーム(静止画)を順番に再生する「ループアニメーション」ができる点です。例えば、バナー広告での点滅表現、SNSで見かける短いループアニメ、手書き風のイラストに動きを加えた作品など、使い方はさまざまです。
一方で、GIFは256色までしか扱えないため、写真のようなグラデーション表現には向いていません。また、動画に比べて表現力には限界がありますが、「軽さ」「再生のしやすさ」「視認性の高さ」などの理由で、今も多くのWebコンテンツに採用されています。
初めてGIFを制作する方にとっては、難しそうに感じるかもしれませんが、実際はシンプルなアニメーションを繰り返すだけでも十分に印象的な表現ができますし、Photoshopを使えば、手持ちの画像やテキスト素材に動きを加えるだけで、誰でも魅力的なGIFを作ることができます。
初心者でもできる!PhotoshopでGIFを作る基本の流れ

【Step1】画像をレイヤーとして読み込もう
GIFアニメーションを作るには、Photoshopで画像をレイヤーとして読み込むことから始めます。レイヤーは、アニメーションの各コマを構成する素材の単位です。1枚ずつ手描きで描いたイラストでも、別々に保存した画像ファイルでも、それぞれをレイヤーにして重ねることで、あとで動きをつけやすくなります。
画像を読み込む際は、Photoshopの「ファイル」メニューから「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」を選びましょう。複数の画像を一括でレイヤーに取り込めるため、効率的に作業が進みます。1つひとつ手作業でコピペするよりも、ミスも少なくスムーズです。
注意点としては、読み込む画像サイズの大きさがバラバラだと、アニメーションにしたときにカクついたり、不自然な動きになったりします。あらかじめ同じキャンバスサイズに整えてから読み込むのがおすすめです。
【Step2】「フレームアニメーション」を作成
レイヤーを準備したら、次はPhotoshopでフレームアニメーションを作成していきます。これはGIFの基本的な動きの構成法で、パラパラ漫画のように1枚ずつ画像を切り替えていく形式です。
まず、画面下部の「ウィンドウ」→「タイムライン」を選んで、タイムラインパネルを表示します。すると中央に「フレームアニメーションを作成」と書かれたボタンが現れるので、これをクリックしてください。これがアニメーション作成のスタート地点です。
続いて、「各レイヤーをフレームに変換」という機能を使えば、読み込んだすべてのレイヤーがアニメーションの各コマとして登録されます。フレームごとの表示時間や順番はあとで調整できるので、ここでは動きの骨組みを作る感覚で進めていきましょう。
このステップでは「動かす」というより、「どの順番で画像を表示するか」を組み立てているイメージです。視覚的にも分かりやすく、初心者でも直感的に操作できます。
【Step3】レイヤーからフレームを作成
フレームアニメーションを開始したら、次はレイヤーをそれぞれのフレームとして登録します。これによって、どの画像(レイヤー)を、どの順番で再生するかをPhotoshopが認識できるようになります。
やり方は簡単です。タイムラインパネル右上のメニュー(横の三本線)をクリックし、「レイヤーからフレームを作成」を選びます。これで、読み込んだレイヤーが自動的に1つずつのフレームとしてタイムラインに並びます。
フレームとレイヤーの関係は、1枚1枚のスライドを並べて再生するイメージに近いです。どのレイヤーがどのフレームで表示されるのかを明確にするため、レイヤー名を事前に整理しておくと、後の作業がスムーズになります。
この段階で再生ボタンを押してみると、簡単なアニメーションが動き出すはずです。
【Step4】秒数や順番、ループ設定を調整しよう
フレームを並べたら、次にやるべきはフレームごとの再生秒数や表示順の調整です。アニメーションのテンポや見せ方に直結する、大事なステップになります。
各フレームの下に表示されている「0秒」などの数字をクリックすると、再生時間を0.1秒、0.5秒、1秒などから選べます。細かく指定したい場合は「その他」を選べば、任意の時間を入力することも可能です。
また、フレームの順番はドラッグ&ドロップで自由に入れ替えられます。順序が逆になっていたり、同じフレームを繰り返したいときなども簡単に対応できます。
もうひとつ忘れてはいけないのがループ設定です。GIFは通常、繰り返し再生される形式なので、タイムラインパネル下部の「無限ループ(Forever)」を選んでおくのが一般的です。必要に応じて「1回だけ」「3回」なども選べます。
ここまで調整すれば、完成形がかなり見えてきます。違和感がないか、何度もプレビューを再生して確認しましょう。
【Step5】「Web用に保存」でGIFを書き出す
最後に行うのが、作成したアニメーションをGIFとして書き出す作業です。この工程をしっかり押さえないと、制作したアニメーションが再生できなかったり、画質が極端に落ちたりしてしまいます。
Photoshopのメニューから「ファイル」→「書き出し」→「Web用に保存(従来)」を選びます。ここでは保存形式に「GIF」を選び、カラーモードやディザ設定などを確認しましょう。
画像サイズを縮小したり、色数を減らしたりすれば、ファイルの容量を抑えることができます。ただし、色を減らしすぎると画質が劣化するため、どこまで軽量化するかは用途によって調整が必要です。Webサイトの表示速度を優先する場合はやや軽めに、作品として見せる場合は画質を優先するなど、目的に応じて設定を変えてみてください。
保存の際は「ループ設定」がちゃんと反映されているかもチェックしておきましょう。書き出し後は、ブラウザなどで実際に再生してみるのがおすすめです。
このステップまで終えれば、あなただけのオリジナルGIFアニメーションが完成します。完成データはSNSやWebに活用できるだけでなく、ポートフォリオとしても活躍できます。
表現力アップ!Photoshopで使えるGIFアニメの応用テクニック

トゥイーン機能を使って滑らかな動きを演出
トゥイーン機能を使うと、アニメーションの動きが一気に自然になります。これは、あるフレームと別のフレームの間をPhotoshopが自動で補完してくれる機能です。パラパラ漫画のように1枚1枚動きを描かなくても、途中の動きを滑らかにつなげてくれるため、手間をかけずにクオリティの高いGIFを作ることができます。
例えば、最初のフレームでは左にある画像が、最後のフレームでは右に移動しているとしましょう。この2つのフレーム間にトゥイーンを適用すると、Photoshopが自動的に「移動している途中」のフレームを作成してくれます。これによって、ガクガクした動きではなく、スーッと滑らかに移動する演出が完成します。
ただし、トゥイーンは万能ではありません。複雑な動きや細かい変化には対応しきれない場合もあるため、意図した通りに動かないことがあります。最初はシンプルな移動やフェードから試すのがおすすめです。うまくいけば、たった2〜3フレームでも、動きのある見せ方ができるようになります。
不透明度・光彩・拡大縮小などのエフェクトも活用可能
アニメーションにもう一歩見せる工夫を加えたいときは、Photoshopの不透明度や光彩、拡大縮小などのレイヤーエフェクトを使うのが効果的です。ちょっとした変化でも、動きにアクセントがつき、目を引くアニメーションになります。
例えば、不透明度を徐々に変化させれば、ふわっと現れたり消えたりする演出が作れます。これだけでも情報の注目度は上がりますし、やさしい印象を与えることもできます。光彩(外側の光)を追加すると、点滅や発光のような効果も表現できます。
拡大・縮小を活用すれば、「近づく」「遠ざかる」などの視覚的インパクトも出せます。単調なアニメーションになりがちなGIFですが、こうした変化を加えることで、短時間でも印象に残る動きを作ることができます。
ただし、エフェクトを多用しすぎるとファイルが重くなったり、視認性が落ちたりする場合があるので注意が必要です。シンプルな動きに1〜2個のエフェクトを組み合わせる程度が、見た目も処理もバランスよく仕上がります。
ビデオタイムラインで複雑なモーショングラフィックスに挑戦
ダイナミックで複雑な動きを作りたい場合は、「ビデオタイムライン」機能を活用してみましょう。これはフレームアニメーションとは違い、時間軸に沿ってレイヤーの変化をコントロールできる仕組みです。動画編集ソフトに近い感覚で操作できるため、アニメーションの幅が大きく広がります。
ビデオタイムラインでは、位置やサイズ、不透明度、レイヤースタイルなどをキーフレームで管理できます。例えば、オブジェクトを回転させながら移動させたり、同時にテキストがフェードインするような演出も可能です。複数の要素を組み合わせて動かせるので、よりプロフェッショナルな仕上がりを目指せます。
一方で、ビデオタイムラインを使うとGIFファイルの容量が大きくなりやすく、再生速度や色の劣化が起きる場合もあります。書き出しの際は圧縮設定を工夫したり、アニメーションの長さを短く調整するなど、最適化にも意識を向けると良いでしょう。
GIFから始めるアニメーションスキル習得の第一歩

「動きを作る」感覚はGIFでこそ磨ける
アニメーションを学ぶうえで、「どう動かすか」という感覚はとても重要です。その感覚をつかむには、GIFが良い塩梅の練習台になります。数秒の短いループの中で、どこを強調するか、どこで止めるか、どんなタイミングで動かすか。これらを自分で考えて組み立てることで、自然と動きの設計力が身につきます。
例えば、ロゴが現れて消えるGIFを作るだけでも、見せ方の工夫は無限にあります。急に表示させるのか、じわっと出すのか。フェードインさせるのか、スライドインさせるのか。こうした小さな選択の積み重ねが、アニメーション全体の印象を大きく変えます。
GIFは素材数も少なくて済み、操作もシンプルなので、初めてでもすぐに試せます。だからこそ、余計な複雑さにとらわれず、動きをどう見せるかに集中できるのが最大の魅力です。
シンプルだからこそ、思考力が鍛えられる
GIFアニメーションは、静止画を組み合わせただけの単純な動きに見えるかもしれません。でも、だからこそ「どう見せるか?」を真剣に考える力が問われます。表現の幅が限られているからこそ、最小限の素材で最大限の効果を出す発想が必要になります。
例えば、3枚の画像しか使えないとき、どんな順番・時間・動きで見せれば自然で目を引くアニメーションになるか? このような問いに対して自分なりの答えを出していく過程は、まさに思考力そのものです。
ここで培われた感覚は、将来的に動画編集やモーショングラフィックスなど、より高度な分野に進むときにも確実に役立ちます。「足りない中で工夫する力」がある人は、どんなツールでも魅せ方が上手です。GIFはその訓練にぴったりのフォーマットです。
まずはPhotoshopで自分の作品を動かそう!
最初から難しいツールを使う必要はありません。Photoshopが手元にあるなら、今すぐGIF制作に挑戦できます。自分で描いたイラストでも、Web素材でも、ちょっとしたロゴでもかまいません。まずは「動かしてみる」ことが第一歩です。
思っていた通りに動かないこともあるかもしれませんが、それこそが学びのチャンスです。どこをどう変えればもっと自然になるか? どのタイミングが心地よいか? そうした気づきの積み重ねが、表現力を伸ばしてくれます。
完成したGIFは、SNSやポートフォリオに使ったり、プレゼン資料で注目を集めたりと、実用面でも価値があります。自分の作品に少しだけ動きを加えるだけで、ぐっと目を引くものになるので、ぜひPhotoshopで一度試してみてください。難しく考えすぎず、楽しみながらやるのが上達の近道です。
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構成・編集・演出までをワンストップで手がけており、作品には明確な意図とメッセージがあります。単にキャラクターを動かすのではなく、なぜこのカットでこの動きをするのかどうすれば視聴者の印象に残るかといった細部まで緻密に設計しています。これは、独学ではなかなか身につけにくい実践的なノウハウです。
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まとめ
Photoshopを使えば、特別なソフトがなくてもGIFアニメーションを手軽に作成できます。最初はレイヤーを読み込んで、フレームアニメーションを設定するだけでも十分。それだけで、自分の作品に動きを加えるという新しい体験が得られます。
トゥイーン機能やビデオタイムラインを活用すれば、表現の幅も広がり、シンプルな構成でも印象的なアニメーションが作れるようになります。操作に慣れてきたら、ぜひ応用的なエフェクトや演出にも挑戦してみてください。
GIF制作は、アニメーションの基礎を学ぶのに最適な入り口です。まずは楽しみながら、自分なりの動きを作っていきましょう!
- GIF
この記事の監修者

企画から構成、グラフィック・イラスト制作、アニメーション制作、音楽・アフレコディレクションまでアニメ動画コンテンツ制作を一貫して担当可能なマルチクリエイター。
動画制作チームを組織し、幅広いジャンルのコンテンツ制作をディレクションしている。